共和産業の複合無電解ニッケルめっき、ニケSiC・ニケBN、について
- ニッケルめっき
「神戸のめっき会社 共和産業」技術研究室のOと申します。
週末にはよくお酒を飲みに行きますが、毎年数回開催されているオクトーバーフェストやベルギービールウィークエンドなどにも結構行っています。やっぱり屋外で飲むお酒は美味しいですよね。
オクトーバーフェストとは、ドイツ・ミュンヘンで開催される世界最大級のビールの祭典です。これが日本でも開催されドイツ直輸入の樽生ビールが頂けます。
ベルギービールウィークエンドも同様に、数十種類のベルギービールが楽しめるイベントです。
現在も、9月16日(月)まで大阪・天王寺でオクトーバーフェストが開催されていますので、皆様も足を運んでみては如何でしょうか。
さて、今回は共和産業の取扱製品の一つである複合無電解ニッケルめっき(商品名:ニケSiC・ニケBN)についてご紹介致します。
複合無電解ニッケルめっきとは、無電解ニッケルめっき液中に炭化物やホウ化物などの微粒子を分散させ、めっき皮膜中にその微粒子を共析させるめっき方法です。
微粒子によって、通常の無電解ニッケルめっきには無い優れた性質が得られます。
まず最初に、無電解ニッケルの特徴としましては、
・複雑な形状の品物にも、均一で且つ狙った精度の膜厚のめっきができる
・防錆はもちろん、硬度の調整も可能
といった特徴があります。
それに加えて、共和産業が得意とする、
・Fe、SUS、だけでなく、Al、Ti、セラミックス等さまざまな材料にも、剥がれることなくめっき可能
な特徴もあります。
この様な無電解ニッケルに、微粒子を加え複合めっきとすることで、プラスαの性質が加わります。共和産業で取り扱っている複合無電解ニッケルめっきは次の様になっています。
複合めっき製品
(微粒子種類) |
特徴 | 用途 |
ニケSiC
(炭化ケイ素) |
・耐摩耗性アップ
・硬度アップ |
ロール、シャフト、ガイドローラ、ピストンシリンダーなど |
ニケBN
(窒化ホウ素) |
・潤滑性アップ
・離型性アップ ・撥水性アップ |
シリンダー、駆動系部品、軸受け、金型など |
例えば、ニケBNの特徴である潤滑性や離型性アップの証として、指で触ると他のめっき品よりもツルツルします。
それぞれのめっき外観は上の写真の様になっています。
ニケSiCやニケBNは微粒子が共析している為、表面が粗く見えますね。
また、この無電解ニッケル複合めっきのメカニズム上の図の様になっています。
共和産業の無電解ニッケル複合めっきは、多くの採用実績があります。
この様なめっきをご検討中の方は、是非ともご相談頂けたらと思います。
このブログを書いた人
O
技術研究室