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低リン無電解ニッケルめっき「LP2000」

「神戸のめっき会社 共和産業」技術研究室のOです。

 

前回のお酒繋がりという事で、普段あまり写真を撮らないですが、写真が残っていた美味しいお店をご紹介します。

各線難波駅から東側エリア(通称 裏なんば)にある、七輪焼鳥バル「FUNKY JUNK FULL CHICKEN」です。

こちらの七輪で焼く焼鳥が(特にタレが)かなり美味しいです。

おすすめは「心残り」という部位です(写真右)。

皆様も難波に行かれた際には寄ってみてはいかがでしょうか。ちなみにこのお店、座り席と立ち飲み席があり、立ち飲み席はドリンクが通常よりお安くなるみたいです。

 

さて、今回も共和産業の取扱製品のめっきをご紹介致します。

今回ご紹介するのは低リン無電解ニッケルめっき「ニケプレートLP2000」(通称「LP」)です。

無電解ニッケルめっきといえば共和産業の主力製品である「ハイノップ」があります。詳細はこの共和産業ホームページの製品情報やスタッフブログにございます。

 

ハイノップは高リンタイプ(リン含有率:約11%)となりますが、ニケプレートLP2000は低リンタイプ(リン含有率:約4%)となり、ハイノップとは異なる特性を有しています。

 

ニケプレートLP2000の特徴としましては、

 

・熱処理無しでも硬度が高く、熱処理できない品物の耐摩耗性の向上に適している

・一般的なニッケル-リンめっきと比較してリン含有量が少ない為、熱的影響を受けにくく電気抵抗も低い

 

など、金属ニッケルに近い特徴があります。

薄付けはもちろん、ピンホールレスの厚付けめっき(50~100μm)が可能です。

 

ニケプレートLP2000とハイノップとの基礎データの比較表を下記に載せておきます。

 

  ニケプレートLP2000 ハイノップ
リン含有率 約4%(低リン) 約11%(高リン)
結晶構造(熱処理無し) 結晶~半結晶 非晶質
磁性(熱処理無し) 有り 非磁性
皮膜応力 引張 0~僅かに圧縮
硬度

(Hv)

熱処理無し 676 540
300℃×3hr 819 886
350℃×3hr 930 894
400℃×3hr 1009 856
500℃×3hr 633 769
600℃×3hr 364 686
700℃×3hr 229

※マイクロビッカース硬度計 荷重100g×5sec にて5点測定平均値

 

外観写真も載せたかったのですが、お客様の品物にめっきした写真しか無かった為、掲載できませんでした。見た目はハイノップとよく似ています。

 

ニケプレートLP2000はハイノップと同様に今まで数々の採用実績があります。

どんなことでも構いませんので、気になる点等ありましたらいつでもご連絡をお待ちしています。

 

このブログを書いた人

O

技術研究室